人質家族団体、返還予定の遺体に「母子が含まれるとの悲報あり」

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4歳男児の人質の動画が流れる前で、他の人質の写真を掲げて抗議デモを行う人々/Ohad Zwigenberg/AP

4歳男児の人質の動画が流れる前で、他の人質の写真を掲げて抗議デモを行う人々/Ohad Zwigenberg/AP

(CNN) イスラム組織ハマスがイスラエルとの停戦合意に基づき、死亡した人質4人の遺体を20日に返還するとの見通しをめぐり、イスラエルの被害者家族団体「人質・行方不明者家族フォーラム」は19日、この中に最年少の人質だった幼い男児とその兄、母が含まれるとの通知があったことを明らかにした。

同フォーラムは声明で、2023年10月の拉致当時に生後9カ月だったクフィル・ビバスちゃんと、4歳だった兄のアリエルちゃん、32歳だった母シリさんが遺体となって帰還するという「胸が張り裂けるような悲報」を受けたと述べた。

幼いビバス兄弟の写真は、世界各地で人質解放を求める運動のシンボルに掲げられてきた。父のヤルデンさんも人質になったが、今月解放されている。

声明によると、20日にはもう1人、拉致当時83歳だった男性の遺体が引き渡される。自宅から夫婦で連れ去られたが、妻はまもなく解放された。

ビバス母子の家族は、イスラエル首相府が家族の了解を得ずに、引き渡される遺体の身元を公表したと抗議している。家族フォーラムは改めて声明を出し、「最終的な身元確認までは追悼を控えてほしい」という家族の意向を伝えた。

首相府は、イスラエル軍の連絡官が家族の了解なしに身元の報道を許可するという「重大なミス」を犯したと説明した。

同フォーラムは声明で、今もまだ69人がハマスの人質になっていると指摘。解放の日程も決まっていないと述べ、交渉の迅速化を呼び掛けた。

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