ガザ北部で9人死亡、停戦発効後で最多

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イスラエル軍の空爆によって死亡した遺体のそばで涙を流す女性=15日、パレスチナ自治区ガザ地区/Mahmoud Issa/Reuters

イスラエル軍の空爆によって死亡した遺体のそばで涙を流す女性=15日、パレスチナ自治区ガザ地区/Mahmoud Issa/Reuters

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスが運営する「政府メディア局(GMO)」によると、北部ベイトラヒアに15日、イスラエル軍の攻撃があり、支援団体のスタッフ少なくとも9人が死亡、数人が負傷した。1月に停戦が発効してから、最も死者数の多い攻撃となった。

イスラエル側は15日、ベイトラヒアでイスラエル軍部隊に脅威を及ぼすドローン(無人機)を操作していた「テロリスト」2人がまず標的になったと説明。その後さらに、操作装置を回収して車に乗り込んだ複数の「テロリスト」を攻撃したと主張した。

ガザの保健省は9人が死亡したことを確認した。同省によると、重体者を含む負傷者らが現地の病院へ搬送された。

現地の監視団体「パレスチナ人ジャーナリスト保護センター(PJPC)」によれば、死者のうち3人は、ガザでの人道支援活動を記録するメディアチームのメンバーだった。

ハマスは声明で、イスラエル軍がベイトラヒアで「恐ろしい虐殺」を犯したと非難。住民の避難所などで人道支援活動に参加していた9人が犠牲になったと述べた。

GMOの責任者は「非武装の民間人、特に避難民や家を失った住民に人道支援を提供する人々を標的とすることは明白な国際法、人道法違反だ」と指摘した。

ガザ停戦をめぐっては、米国が、1カ月の延長と引き換えにハマスには存命の人質数人の解放、イスラエルにはガザ向け人道物資の搬入再開を求める新たな案を提示。ハマス側は14日、米国系イスラエル人兵士1人の解放と二重国籍の人質4人の遺体引き渡しへの同意を含めて回答したと発表した。

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