ガザから「パレスチナ人は追放されない」とトランプ氏、移住促す発言から一転

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アイルランドのマーティン首相(左)と会談するトランプ米大統領/Evelyn Hockstein/Reuters

アイルランドのマーティン首相(左)と会談するトランプ米大統領/Evelyn Hockstein/Reuters

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を巡るトランプ米大統領の計画が、また新たな混乱に包まれている。同氏は12日、記者団に対し、ガザからは「一人のパレスチナ人も追放されない」と発言。パレスチナ人は移住させるべきとした以前の宣言を取り下げたようだ。

トランプ氏はガザの未来に関して、矛盾する見解を繰り返している。数週間前にはガザに暮らす210万人のパレスチナ人について、イスラエルとイスラム組織ハマスとの 紛争に対応してエジプトやヨルダンといったアラブ諸国へ移住するべきだと明言。米国がガザの統治に乗り出し、地域を中東の「リビエラ」にすると語って物議を醸していた。

しかし、12日に行われたアイルランドのマーティン首相との会談で、トランプ氏は自身の計画に関する記者の質問に答え、「一人のパレスチナ人も追放されない」との考えを明らかにした。

トランプ氏のコメントが米国の外交方針の転換を意味するのかどうかは判然としない。同氏はこれまでもガザに向けた政権の計画について、相反する発言を繰り返しているからだ。

エジプトとヨルダンの首脳からの強い反発を受け、トランプ氏はガザからパレスチナ人を移住させるとした自身の展望について、先月の時点で一つの提案に過ぎないとも述べていた。

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