ガザ空爆で10人死亡 イスラエル首相、ハマスへの圧力「効いている」
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部で30日、避難民が住んでいたテントと住宅に対してイスラエル軍による空爆があり、子どもを含む10人が死亡した。現地ではラマダン(断食月)明けを祝うイスラム教の祭り「イード・アル・フィトル」の初日を迎えていた。
イスラエル軍はガザでの軍事作戦を強めている。イスラエルのネタニヤフ首相は、人質のさらなる解放を求めて行っているイスラム組織ハマスへの圧力が効いているとの認識を示したほか、トランプ米大統領が掲げるガザからのパレスチナ人移住の計画を実行すると明言した。パレスチナ人をガザから移住させる計画については批判の声も根強い。
パレスチナの民間防衛隊の幹部によれば、マワシ地区への空爆で、20人が負傷した。死者の数は今後、増える可能性が高いという。
地元の病院もこれまでの死者数を確認し、子ども5人が死亡したと明らかにした。
空爆後を捉えた映像には犠牲となった子どもの一部が新しい服を着ているのが映っている。中東の伝統では、子どもたちは3日間の祭りを祝うために新しい衣服を着用する。
ガザのパレスチナの人々は今年、支援物資の減少と死者の増加に直面しながら、イード・アル・フィトルを迎えた。
避難民の女性はCNNの取材に対し、毎年、子どもたちのために祭りのクッキーを焼くのが習慣だと語った。しかし、現在の状況や物価高のために、1キロ分しかクッキーを準備できなかったという。
イスラエルは約2週間前にガザでの軍事作戦を再開し、2カ月にわたった停戦合意は崩壊した。
ラファの西に位置するワマシ地区は以前、イスラエルが「人道区域」に指定していたが、繰り返し軍の攻撃を受けている。何千人ものパレスチナ人がマワシ地区に避難し、人道支援をほとんど受けられないまま、間に合わせのテントで何カ月も生活している。
ネタニヤフ氏は、ハマスに対する圧力が効いていると述べ、軍事作戦を強化すると明らかにした。
ネタニヤフ氏は、イスラエルが交渉に応じるつもりがないとの見方を否定し、攻撃の再開後にハマスに「亀裂」が見えていると指摘。ネタニヤフ氏はまた、トランプ氏の掲げる「自主的な移住計画」を実行すると述べた。ただ、パレスチナ人のガザからの移住については、トランプ氏は、距離を置いているようだ。