ガザの製パン店、全て閉店 WFPの食料供給はあと2週間 イスラエルの封鎖で飢餓の危機
(CNN) パレスチナ自治区ガザで営業していた全ての製パン店が、燃料と小麦粉の不足のために閉店を強いられた。イスラエルがガザへの人道支援物資搬入を封鎖してから、間もなく1カ月になる。
イスラム組織ハマス系の政府メディア局は1日、「飢餓の危機が罪のない民間人、特に子どもや患者、高齢者の生命を脅かしている」と伝えた。
国連の世界食糧計画(WFP)も、ガザ地区に25店ある製パン店全店が、小麦粉と燃料不足のために閉店したことを明らかにした。
WFPの担当者は「温かい食事は続いているが、物資はあと2週間しかもたない。WFPの食料配布はあと2日で終わる」と危機感を募らせる。
支援物資の封鎖はただでさえ住民を窮状に陥れている。CNNの取材に応じた男性は、食料が不足して子どもたちが衰弱していると訴え、「毎日製パン店に行った。そのたびに、検問が封鎖されているせいで小麦粉がないと言われた」と話す。
別の住民は「家族40人のために朝8時からパンを探してデイルアルバラの製パン店を全部回ったが、どこも開いていなかった」と訴えた。
イスラエルは3月初旬、ハマスに圧力をかける目的で、食料などの人道支援物資搬入を封鎖した。
ガザには3週間以上にわたり、一切の支援物資が入っていない。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、今回の戦争が始まって以来、これほど長期にわたってガザに支援物資が届かなかったことはないという。
パレスチナの非政府組織ネットワーク代表は、現在の状況を「この戦争が始まって以来、最悪の人道危機」と位置づけ、何十万人もの人々が影響を受けると指摘。国際社会に対し、イスラエルに圧力をかけて封鎖を解かせるよう呼びかけた。