ローマ教皇、公の場にサプライズ登場 退院後初
ローマ教皇、退院後初のサプライズ登場
ローマ(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(88)が6日、予告なく公の場に姿を現した。2週間前に退院して以降、教皇が公の場に姿を現すのは初めて。
教皇はバチカンで群衆にあいさつし、元気そうな姿を見せた。車いすに座り、呼吸を助ける鼻カニューレのようなものを装着していた。
フランシスコ教皇は2月から3月にかけて肺炎で5週間入院していた。医療チームによると、教皇は死にひんしていたという。
教皇はローマ市内のジェメッリ総合病院から退院した直後よりも健康そうな様子だった。当時は話すのも腕を上げるのもつらそうで、バルコニーからなんとか人々に手を振ったり親指を立てたりしていた。
6日はそのときよりも腕を動かしやすくなっているようだった。声はまだ弱々しいが、2週間前よりも力強さが増していた。
教皇の登場は事前に発表されていなかった。

人々は歓声でフランシスコ教皇を迎えた=6日、バチカンのサンピエトロ広場/Andrew Medichini/AP
病気を患う人々のためのミサの後に教皇がサンピエトロ広場に短時間姿を現すと、大勢の礼拝者らが集まった。
車椅子に乗った教皇が笑顔で近寄ると、人々からは歓声が上がった。
今回の長期入院は、フランシスコ教皇が2013年に教皇に選出されて以降、健康上の最大の危機となった。
教皇の医師らは記者団に対し、入院していた38日間に「教皇の命にかかわる非常に重大な出来事が2回あった」と明らかにしている。