ナイトクラブの屋根崩落で66人死亡、元MLB選手も犠牲に ドミニカ共和国
ナイトクラブの屋根崩落で死傷者 ドミニカ共和国
(CNN) 中米ドミニカ共和国で8日未明、ナイトクラブでの音楽公演中に屋根が崩落し、当局者によると、米大リーグ(MLB)の元選手を含む少なくとも66人が死亡、数十人が負傷した。
緊急事態対策センターの責任者によると、これまでに少なくとも155人が病院に搬送された。
現場は首都サントドミンゴにあるナイトクラブ「ジェットセット」。屋根が崩落した当時、会場内には少なくとも300人がいたという。
現場には行方不明者の家族らが集まり、愛する人たちの写真を掲げた。150台を超える救急車が負傷者を病院へ搬送。当局者によると、少なくとも22の公的機関の職員が現地で救助活動に当たっている。
崩落の原因は現時点では不明。
地元メディアが8日早朝に公開した上空からの映像には、建物の中央部に空いた大きな穴が確認できる。中央部には公演中、観客がいたとみられる。
当局によれば、会場の屋根が崩落したのは現地時間午前1時ごろ、メレンゲ歌手のルビー・ペレス氏とバンドがステージで演奏していた時のことだった。

現場で悲しみに暮れる被害者の親族/Erika Santelices/Reuters
緊急事態対策センターの責任者らによると、死者には元MLB選手のオクタビオ・ドテルさんも含まれる。瓦礫(がれき)の中から救助され、病院に搬送される途中で亡くなったという。
アビナデル大統領は惨事を受け、3日間の服喪期間を宣言。8日午前に大統領夫人とともにナイトクラブを訪れ、犠牲者に哀悼の意を示した。
アビナデル氏はX(旧ツイッター)に「ジェットセット・ナイトクラブで起きたこの悲劇を大変遺憾に思う」と投稿。「すべての救助機関が必要な支援を提供し、精力的に救助活動に取り組んでいる。被害に遭った家族に祈りをささげている」と言い添えた。