ノーベル賞作家マリオ・バルガス・リョサさん死去、89歳 南米ペルー
(CNN) 南米ペルーのノーベル文学賞受賞作家、マリオ・バルガス・リョサ氏が13日、首都リマで死去した。89歳だった。
息子のアルバロさんは13日、X(旧ツイッター)への投稿で、バルガス・リョサ氏が家族に見守られて安らかに亡くなったと明らかにした。
バルガス・リョサ氏は1981年の「世界終末戦争」や77年の「フリアとシナリオライター」などの作品で知られる。フリアとシナリオライターは90年の映画「ラジオタウンで恋をして」の原作となった。
2010年にはノーベル文学賞を受賞した。受賞理由は、権力の構造の地図を作製し、個人の抵抗や反乱、敗北などのイメージを鮮やかに表現したからだという。
家族の声明によれば、バルガス・リョサ氏の葬儀は家族や近しい友人によって非公開で行われる。
バルガス・リョサ氏はペルー南部アレキパで生まれた。幼少時代は、祖父がペルー領事を務めたボリビアで過ごした。その後、国立サンマルコス大学などに通い、1952年までに最初の作品を出版すると、すぐにペルーの文芸誌の定期的な寄稿者となった。
90年には大統領選に出馬して、アルベルト・フジモリ氏に決選投票で敗れた。