米軍、駆逐艦と戦闘機の中東派遣を命令 イランの活動に対応
(CNN) 米国防総省の報道官は17日、オースティン米国防長官が新たに駆逐艦と戦闘機を中東へ派遣するよう指示したと発表した。
ホルムズ海峡で最近、不穏な動きが相次いでいることを受け、米国の利益と航行の自由を守るために、ミサイル駆逐艦トーマス・ハドナーとF35、F16戦闘機を米中央軍司令部の管轄区域に展開する。
ホルムズ海峡とオマーン湾では5日、イラン軍の艦艇が商用船の拿捕(だほ)を図った例が2件相次いだ。
いずれも米海軍の艦艇が介入した。一方の例では、イラン軍艦が原油タンカーに近づいて発砲し、弾丸がタンカー乗組員の居住スペース近くに命中した。
同報道官はイランに対し、世界の原油供給の5分の1が通過するホルムズ海峡周辺で自由な通商を脅かし、安定を乱す行動をただちにやめるよう求めた。
米国防当局高官は先週、米空軍と海上部隊が引き続き同海峡を監視し、A10攻撃機の飛行を始めたと述べていた。
米軍は5月にも、ペルシャ湾でのイランの不穏な動きに対抗するためとして、監視体制を強化していた。