飛行中の航空機から脱出スライドが脱落、民家の庭に落下 米イリノイ州
(CNN) 米イリノイ州で17日、上空を飛行中の米ユナイテッド航空機(ボーイング767型機)から緊急脱出スライドが脱落し、シカゴ・オヘア国際空港付近の住宅地にある民家の庭に落下した。当局者や目撃者が明らかにした。
この住宅に住むパトリック・デビットさんはCNN提携局WLSの取材に対し、自宅にいた義理の父と息子が現地時間の午後0時15分ごろ、裏庭で衝撃音を聞いたと証言。義理の父が外へ出てみると、裏庭に緊急脱出スライドが落ちていたため、デビットさんの息子に緊急通報を指示したという。
デビットさんは仕事を終えて帰宅する途中だったといい、帰宅すると脱出スライドを裏庭から玄関前まで引きずって移動させた。自宅の屋根やキッチン窓の網戸も破損したと話している。
「全部広げると小型車よりも大きかった。ものすごく大きな装備が落下した」とデビットさんは訴える。
米連邦航空局(FAA)によると、ユナイテッド機はオヘア空港に着陸後、脱出スライドがなくなっているのを整備士が発見した。ユナイテッド航空は「直ちにFAAに連絡し、この問題に関する状況について解明を進めている」とした。
シカゴ警察も現場で対応に当たったことを確認したが、捜査についてはFAAに質問するよう促した。
米国では2019年にも、ボストンのローガン国際空港に着陸したデルタ航空機から脱出スライドが脱落して住宅地に落下した。けが人は出なかった。