タックスヘイブンに21兆ドル超 超富裕層の隠し資産
1970年代から2010年にかけて途上国139カ国からの資本逃避について調べた調査では、逃避額は中国からの1.2兆ドルを筆頭に、ロシアが7980億ドル、韓国が7790億ドルだった。
報告をまとめた、米コンサルタント大手マッキンゼーの元チーフエコノミスト、ジェームズ・ヘンリー氏は「こうした租税回避を専門とするオフショア業務は、無名の銀行ではなく、ロンドン、ニューヨーク、ジュネーブといった先進国の大都市に本社を置く世界大手の金融機関や法律事務所、会計事務所によって運営されている」「世界の金融上の格差は私たちが考えている以上に大きいばかりか、急速に拡大している」と指摘した。