ユーロ圏財務相、ギリシャ財政再建期限の2年延長で合意
ロンドン(CNNMoney) ユーロ圏17カ国の財務相は12日の会合で、ギリシャの財政目標の達成期限を2014年から16年に延長することで合意に達した。欧州連合(EU)などによる追加融資の実行については、20日の臨時会合で最終決定することになった。
財務相らはギリシャ議会が財政緊縮策を盛り込んだ13年予算案を可決したことなどを評価し、同国政府の求める期限延長は妥当との判断を下した。
ただし、延長によって新たに約300億ユーロ(約3兆円)の資金が必要になると推定される。すでに融資された分の金利引き下げや20年までに目指す債務水準の調整など、対応策についても20日に協議するという。
ギリシャは今年3月、EUと欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3者による315億ユーロの追加融資を要請した。だが融資を受ける条件とされた緊縮策に国内から強い反発が出て政治が混乱し、融資実行は先送りとなっていた。