馬肉混入問題、英で3人逮捕 有害薬品残留の恐れも
一方、英食品基準局によると、1月30日から2月7日に検査した食肉処理用の馬206体のうち8体から、馬の鎮痛剤に使われる医薬品のフェニルブタゾンが検出され、このうち6体がフランスに渡って食品流通網に乗った可能性があることが分かった。
この6体がイングランドで処分されたことが分かっており、英仏の当局が連携して流通先を調べている。残りの2体は流通することなく、処理施設内で処分されたという。
フェニルブタゾンは重い副作用や発がん性が指摘され、食肉への残留は認められていない。米食品医薬品局によれば、この薬品で治療を受けた患者が重度の毒物反応に見舞われた症例もあることから、米国では人間への使用が禁止されている。
ただし英国の専門家は、もしこの薬品が残留した馬肉を食べたとしても、副作用が出ることはまずあり得ないと指摘している。