海外旅行支出額で中国人が初の首位、日本8位 世界観光機関
中央政府に相当する中国国務院は政府機関、公的団体や企業など対象に有給休暇の有効利用を促す計画を作成しており、中国人の海外旅行が一層加速する可能性がある。
香港理工大学の教授によると、中国人が海外旅行する主要目的は買い物で、この傾向は近年強まっている。10年前にはお土産程度の買い物だったが、最近は高級なハンドバッグや時計をイタリアやパリで漁る。中国の海外旅行動向に関する研究所幹部は、高級ブランド品などは海外の主要都市で20~30%安く入手出来ると指摘した。
UNWTO報告書によると、ロシア人も過去10年、海外旅行での支出額増加が目立つ。12年には32%増の430億ドルを記録、順位は7位から5位に上昇した。
今回報告書で上位10位内に入った国のうち支出額で減少したのは6%減のフランス(381億ドル、6位)と1%減のイタリア(262億ドル、10位)のみだった。281億ドルの日本は3%増で、8位だった。
支出額の上位10カ国にはこの他、4位の英国(523億ドル)、7位カナダ(352億ドル)、9位オーストラリア(276億ドル)が入った。