米GM、新たに130万台をリコール パワステに不具合
ニューヨーク(CNNMoney) 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は3月31日、一部乗用車のパワーステアリング装置に不具合があるとして、約130万台のリコール(回収・無償修理)を発表した。
新たなリコールの対象車種は2004~10年型の「シボレー・マリブ」や「マリブ・マックス」「サターン・オーラ」「ポンティアック・G6」など。パワーステアリング装置が突然停止して手動に切り替わり、事故につながる恐れがあるという。
このうち一部は過去にも同じ問題でリコールされたが、「対策が不十分だった」(ジェフ・ボイヤー安全担当副社長)との理由で再リコールとなった。
同社はこの問題とは別に、エンジン点火スイッチの不具合により13人が事故死したとされる問題で、計約220万台をリコールしている。「サターン・イオン」「シボレー・HHR」「シボレー・コバルト」など、一部の車種では両方の問題が重なっているため、部品の状況によっては2カ所のディーラーへ出向いて修理を受けることになるという。
バーラ最高経営責任者(CEO)は4月1日、大規模リコールへの対応について議会で証言する。同社はリコールの費用として、1~3月期決算で約7億5000万ドル(約770億円)を計上している。