ポルシェ911GT3、火災発生の恐れでエンジン交換へ
ニューヨーク(CNNMoney) ドイツの高級車メーカー、ポルシェは20日までに、エンジンが火災を招く恐れがあるとしてスポーツカー「911GT3」計785台のエンジンの交換に踏み切ると発表した。
欧州で最近起きたエンジン火災2件を受けた措置。この2件は事故につながらず、負傷者もいなかった。しかし同社は先月、911GT3の所有者に運転をやめるよう警告し、ポルシェ代理店へ車を持ち込むことを促していた。
2件の火災の原因を調べたところ、エンジン内のロッドが緩んでおり、ギアの潤滑油が漏れて引火を招く恐れがあることを突き止めていた。
同型車は2座席のデザインで、価格帯は13万米ドル(約1326万円)から始まる。停止状態から時速60マイル(約97キロ)まで3.3秒で加速可能。最高速度は時速195マイル(約314キロ)となっている。
エンジン交換が必要とする台数のうち408台は米国内にある。ただ、ポルシェの広報担当者によると、408台の半分は購入者にまだ届いておらず、エンジン交換後に納入される。
ポルシェの他モデルのエンジン交換は不要とも説明した。
同社は、フォルクスワーゲンの子会社。