世界経済に必要なのは女性 職場進出が成長の鍵
(CNN) 1960年代の米ニューヨークの広告業界を舞台にした人気テレビ番組「マッドメン」を1話でも視聴すれば、女性の社会進出という点で、60年代から大きな前進があったことは一目瞭然だろう。だが、新たに発表された研究によると、まだ先は長いようだ。
米国では現在、労働者の約半数が女性だ。女性労働者の割合が3分の1でしかなかった60年代に比べれば、確かに大きな前進だ。しかし、米経済誌フォーチュンが発表する上位500社をみると、女性のCEO(最高経営責任者)は23人しかいない。
女性の平均賃金についても、60年代の男性1ドルにつき59セントという割合から比べれば大きな進歩があったものの、まだ同77セントにとどまっている。
こうしたなか、左派系シンクタンクであるアメリカ進歩センターと経済政策研究センターから先ごろ、職場の女性をめぐって驚きのデータが発表された。
過去30年の経済トレンドを作ってきたのは、ハイテクなどではなく、女性の職場進出だったことが判明したのである。もし女性の職場進出が拡大していなければ、この30年間にわたるアメリカ経済の規模は約11%縮小していた可能性があった。