ガザ復興、最大で6千億円余必要か 過去20年で最悪の被害
イスラエル政府は戦闘で被害を受けた民家などに弁償制度を提供している。これまで弁償を求めたのは約3700件で、半数以上が自宅の損傷に関係している。申請件数のうち1193件はイスラエル南部にあり、被害規模が大きかったアシュドッド市の住民によるものだった。
交戦の間、イスラエルの住民はロケット弾攻撃を避けるため在宅した例が多く、それだけ労働の生産性も低下していた。また、観光業界も大きな損失を受けた。
イスラエル軍の今回の戦費についての公式発表はない。しかし、地元メディアは砲弾などの兵器使用や戦車の出動などに要した費用は12億~23億ドルの間と伝えた。
今回の交戦に当たっては、米連邦議会がイスラエルの対空ミサイル「アイアンドーム」の増強支援で2億2500万ドルの資金供与を決めていた。イスラエル当局によると、同ミサイルは飛来してくるロケット弾の約85%を撃ち落とすことに成功した。
交戦で死亡したガザ住民らは2000人以上、イスラエル側の犠牲者は約70人だった。