ナッツ・リターン問題 大韓航空の前副社長を逮捕
ソウル(CNN) 韓国のソウル西部地検は30日、大韓航空の趙顕娥(チョヒョナ)・前副社長(40)が機内でのマカダミアナッツの出し方に怒って搭乗機を引き返させた事件で、同前副社長を航空保安法違反などの疑いで逮捕したと明らかにした。
地検の広報担当は、逮捕が認められた理由として、事件の重大性や、当初から組織的に事件を隠蔽(いんぺい)しようとしていた疑いが認められたためとしている。
地検は24日に逮捕状を請求していた。
趙前副社長は今月初め、大韓航空機のファーストクラスに乗客として搭乗していた際、客室乗務員が規定の手順を守ってマカデミアナッツを出さなかったと激怒。同機を搭乗口に引き返させ、機内サービス責任者を無理やり降ろしたとされている。こうした行為はフライトプランの変更や機中での攻撃的な行為、強要、義務の遂行への干渉にあたり、航空保安法違反に相当するという。