謝れなくてゴメンナサイ 謝罪に失敗する企業とは
(CNN) 企業に失敗はつきものだ。心からの謝罪を示して区切りをつける企業がある一方で、誤りを認めことができず失敗する企業もある。
多くの企業は、社会や顧客を騒がせたことについて謝るのみで、失敗そのものについては謝罪せずに済ましてしまう。また、曖昧(あいまい)な謝罪で事態をうやむやにする場合もある。
こうした間違った謝罪の仕方をすると、かえって逆効果を招く結果となる。専門家は、謝罪に心からの反省の念と責任感が伴っていない場合、企業への不信感を増幅させるだけだと指摘する。
謝っているようで謝っていない例として挙げられるのは、米交流サイト大手フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)のコメントだ。同COOは、同社が利用者の同意を得ないまま心理実験を行っていたことについて、「コミュニケーションが不十分だった」「コミュニケーション不足について謝罪する。皆様を動揺させるつもりは全くなかった」と述べた。
文言をよく見ると、同氏は実験を行ったこと自体については謝罪しておらず、コミュニケーション不足に関して謝っているに過ぎないとも読める。一部の利用者を「動揺させること」が実験の趣旨であったにもかかわらずだ。