中国、経済犯罪で100人を最重要手配 北米逃亡は66人
香港(CNNMoney) 国内の汚職根絶を強化する中国共産党の中央規律検査委員会は25日までに、収賄、公金横領や資金洗浄の経済犯罪に関与したとして行方を追う元公務員ら100人の写真や身分証明書の番号などを公表した。
100人は最重要手配の対象者としており、地方政府の元公務員、警官や会計士などが含まれる。契約上の詐欺行為や税収関連書類の偽造などの容疑にも問われている。
100人のうち、66人は米国やカナダにひそんでいるとみられる。残りの多くはアジア諸国に逃げたとされるが、一部はアフリカのスーダンやガーナ、中米ベリーズにカリブ海のセントクリストファー・ネビスに潜伏しているともみられる。
習近平(シーチンピン)国家主席は就任以来、公務員や企業幹部らを対象にした大規模な腐敗摘発に着手し、これまでの逮捕者などは多数となっている。同主席による政敵やライバル排除のための措置との見方もある。
昨年には経済犯罪への関与が疑われ、国外に逃れた中国人富裕層を新たに取り締まる方針を決定。米国務省によると、中国当局はこれら富裕層の氏名リストを米国側に提供し、潜伏先特定、訴追や身柄送還などでの協力を求めたことも明らかにした。