飲酒傾向と性別、所得の関係は OECD研究報告
ニューヨーク(CNNMoney) だれよりも酒をよく飲むのは「高学歴、高所得の白人男性」、健康や精神状態を危険にさらすほどの過剰飲酒が多くみられるのは「貧困層の男性」と「富裕層の女性」――。経済協力開発機構(OECD)がこのほど、世界各国の飲酒傾向を性別や所得、学歴などによって分析した研究報告を発表した。
報告書はまた、飲酒が労働力や生産性に及ぼす影響を試算。医療費や犯罪の増加によって先進国が被る損失は経済成長の1%前後に相当すると指摘した。
米国の国内総生産(GDP)は昨年、前年比で6500億ドル(約77兆円)増加した。飲酒による経済的損失はその1%、つまり65億ドルに達した計算だ。OECDによれば、飲酒の損失は経済成長の3.3%に上るとの説もあり、その場合米国は年間210億ドルも失ったことになる。
人気のある酒の種類を国別にみると、米国ではビール、フランスとイタリア、ポルトガルではワイン、ロシアでは蒸留酒がトップだった。