米失業率5.1%、7年ぶり低水準 9月利上げは不透明
ニューヨーク(CNNMoney) 米労働省が4日に発表した雇用統計によると、失業率は5.1%と前月から0.2ポイント低下した。金融危機時の10%から半分近くにまで改善し、2008年4月以来の低水準となった。
非農業部門の雇用者数は前月比17万3000人増で堅調な伸びを示したものの、今年これまでの月平均21万2000人増を下回ったほか、CNNMoneyがまとめたエコノミスト予想の20万7000人増も下回った。
8月の賃金の伸びは2.2%で、米連邦準備制度理事会(FRB)が望ましいとする3.5%を大きく下回った。ただ、これまで景気回復の流れの中で欠けていた賃金上昇が見られることは前向きな兆候といえる。
高収入の職種の多くで雇用が増加したことも明るい兆しだ。医療関連が5万6000人増、金融サービスが1万9000人増だったほか、弁護士や会計士などの専門職も3万3000人増となった。なお、8月の雇用増はその後上方修正される傾向がある。