日本郵政グループ3社が上場、売り出し価格を上回る
香港(CNNMoney) 日本郵政とかんぽ生命保険、ゆうちょ銀行のグループ3社が4日、東京証券取引所に株式を上場した。初値は3社とも売り出し価格を大幅に上回った。
日本郵政株は同日の取引で、売り出し価格を最大26%上回った。かんぽ生命保険は売り出し価格を56%以上、ゆうちょ銀行も15%上回る値をつけた。
日経平均株価も前営業日比でおよそ1.3%高となった。
初値で計算した3社の時価総額は計15兆3960億円に達した。国内の民営化企業としては、1980年代のNTT以来の大型上場だった。
日本は約10年前から郵政民営化を掲げてきたが、反対意見も根強く実現が遅れていた。
上場に先立ち、インターネットが普及する中での郵便事業や高齢化時代の生保事業の先行きに懸念を示す声も上がっていた。
英国では13年、イタリアでも今年、郵政事業が民営化されている。