スペースX、9年以内に火星有人探査へ CEOが明言
カリフォルニア州ランチョパロスベルデス(CNNMoney) 米民間宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこのほど、9年以内に火星への有人飛行を行うとする同社の計画を明らかにした。
1日に開かれた「コード・カンファレンス」というテクノロジー関連イベントの席上、述べたもの。
「計画通りに進めば、わが社は2024年に有人宇宙船を打ち上げ、25年に(火星に)到着させることができるはずだ」とマスクCEOは述べた。
またマスクCEOは、火星の植民に向けた計画を9月にも発表する予定だと語った。
有人探査や植民に先駆け、スペースXは宇宙船ドラゴン・バージョン2を2018年に火星に向けて飛ばす考えだ。マスクCEOによればこの宇宙船の内部空間は「大型SUVくらい」で火星到達までにかかる時間は6カ月。「(人間が乗るには)理想的ではない」という。
そのうえこの宇宙船には「地球に戻ってくる能力がない」とマスクCEOは言い、観客の笑いを誘った。
もっともスペースXの計画では、まず「十分な信頼性を確保した火星向けの貨物便」を運行させ、その後で人間を乗せた大型宇宙船を飛ばすことになっている。