航空運賃の謎、価格設定の仕組みは<4> 値上げ・値下げもほどほどに

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(CNN) 顧客の利用動向などを基に価格設定を行うことは可能だが、こうした顧客プロファイリングには危険も伴う。ビジネス関係で頻繁に航空機を利用する顧客に対し、家族旅行での予約の際にもいつも通りの高めの運賃が提示されれば、反発を招く可能性もある。

前回「航空運賃の謎、価格設定の仕組みは<3> 実は細かい座席料金」はこちら

一方で、航空会社はあまりに低い値段を設定することに対しても慎重になる必要がある。

航空便の出発前になってもまだ空席がある場合、一気に料金を下げる攻勢に出たいところだが、これが常態化すればブランド価値を毀損(きそん)し、付加価値の高い顧客が離れてしまうリスクもある。

航空運賃がランダムに設定されているかに見える状況は、友人や同僚との話題の種ではあるが、多く旅客の間で不安の種にもなりかねない。料金が大幅に変動しうるとの印象を与えると、気付かないうちに追加料金が発生しているのではないかなどという恐れが顧客の間で高まる可能性もある。

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