「プロ」のサンタがシーズン真っ盛り、養成大学で訓練も
ニューヨーク(CNNMoney) 全米のショッピングモールにこの時期、サンタクロースと並んで写真を撮れる特設コーナーが登場する。赤い服に白いひげのサンタクロース役を務めるのは、数カ月前から準備を重ねてきたプロフェッショナルたちだ。
モールにコーナーを設置しているのは、クリスマスやイースター(復活祭)専門のイベント会社、ノーア・プログラム。各地にレベルの高いサンタを派遣するため、毎年夏にコロラド州アーバダの本社で「サンタ大学」を開く。
サンタ役の仕事を希望する人は、ここで4日間の養成コースを修了しなければならない。サンタのふるさととされる北極(ノース・ポール)にちなんで、本社は「ノーア・ポール」と呼ばれている。
創業者のジュディ・ノーアさんは「サンタになるために一番重要なのは、何といっても心」と語る。「サンタの心さえあれば、ほかのことは何とかなるのです」
ノーアさん自身、ずっとクリスマスが大好きだった。子どもの頃にはクリスマス・カードを手作りし、大きくなってからはクリスマス定番のバレエ「くるみ割り人形」に出演したり、さらには演出を手掛けたりした。そして1981年、この情熱と起業家精神や演出センスを生かして同社を設立。今では毎年、約350人のサンタを雇っている。