キューバ、債務返済で「ラム酒」支払いを提案 チェコ財務省
旧ソ連が存在していた時代、共産主義国家は通商関係の支払い手段に商品をたびたび充てていた。キューバも自国産の砂糖と旧ソ連の燃料の物々交換を実施したことがある。
キューバの対外債務は冷戦時代に増え、1980年代には大半の借金で債務不履行(デフォルト)の事態ともなっていた。
米国とキューバは昨年、国交回復を果たしたが、キューバが大半の国際金融業務の恩恵を利用出来る立場には依然進んでいない。国際通貨基金(IMF)と世界銀行からも1960年代に脱退したままとなっている。両組織に再度加盟する場合、債務完済もしくはそのための合意が必要条件ともなっている。
パリクラブ(主要債権国会議)によると、キューバが同会議加盟国に負う債務は昨年の時点で110億ドル以上。英国、オーストラリア、カナダやフランスなどの加盟国は昨年、一部債務の返済見直しや支払い免除で合意していた。キューバはこれら諸国に今後18年間内に26億ドルを返済することを約束していた。
キューバはロシアに対し320億ドルの債務を抱えていたが、このうちの90%は支払い免除とする措置を受けていた。