コカ・コーラ製品で裁判、成分に「有害」の判断 ナイジェリア

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その国の気候によって飲料成分の安全基準は異なると指摘する声も

その国の気候によって飲料成分の安全基準は異なると指摘する声も

NBCの法務、広報担当責任者によると、ファンタとスプライトに含まれる安息香酸は1キロ当たり200ミリグラム。英当局が定める飲料中の基準値は同150ミリグラムと厳しいが、ナイジェリア当局の基準値は250ミリグラムだ。同責任者は「各国が定める食品、飲料の成分基準には気候などの要因が影響する。英国のような温帯では熱帯に比べ、必要とされる保存料がそもそも少ない」と説明する。

CODEXは最近、安息香酸の基準値を同600ミリグラムから250ミリグラムに引き下げた。ただ「従来の濃度は不要とみなされただけで、安全性に問題はない」と説明している。

国連食糧農業機関(FAO)の専門家も、ナイジェリアの両商品が健康に害を及ぼす恐れはないとの見解を示した。

ただナイジェリア保健相は国民の懸念に対応するためとして、国内で製造されるコカ・コーラ製品の安全性について調査を開始した。

コカ・コーラの飲料は子どもから大人まで国民に広く飲まれているため、同国の消費者保護協議会(CPC)も独自の調査に乗り出した。

裁判所の判断が発表されてから、国民の間では「コカ・コーラ飲料を飲むのはやめた」という声や、ボイコットを呼び掛ける声も上がっている。

これに対してコカ・コーラ側は、成分の安全性に全く問題はないと強調している。

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