次期FRB議長、パウエル理事起用に傾く トランプ大統領

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ニューヨーク(CNNMoney) 米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事についてトランプ大統領がジェローム・パウエルFRB理事を起用する方向に傾いていることが29日までにわかった。

2人の消息筋がCNNに明らかにした。パウエル氏は2012年から理事を務め、今年4月にはFRBのウォールストリート監視部門を率いる新たな職務を担っていた。

トランプ氏はまだ最終判断を下していない。消息筋は考えを変える可能性もあるとした。米ホワイトハウスによると、最終的な人選は今週内に発表される。

次期議長の人選について消息筋は27日の時点で、ジャネット・イエレン現議長、パウエル理事とジョン・テイラー米スタンフォード大教授の3人に絞り込まれたとCNNに明かしていた。

任期が来年2月に切れるイエレン議長はオバマ前大統領が2013年に任命。トランプ氏は昨年の米大統領選でイエレン氏の仕事ぶりについてオバマ氏の政治的得点につながる金融政策を行っていると非難していた。大統領就任後は姿勢が軟化して政策の判断力を称賛してもいるが、金融業界の規制緩和の在り方など幾つかの問題で意見が異なっている。

パウエル氏は、景気の回復に従い金利上昇を緩やかに進めるイエレン氏の方針を大半支持している。今回の次期議長人事を仕切るムニューシン米財務長官がパウエル氏起用を推している。

FRB議長は1979年以降、全てエコノミスト出身者となっていた。投資銀行畑が主流のパウエル氏が抜てきされれば異例となる。

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