大韓航空、会長の娘2人を解任 ナッツ騒動や水かけ騒動で
香港(CNNMoney) 韓国・大韓航空の趙亮鎬(チョヤンホ)会長兼最高経営責任者(CEO)は、不祥事を起こした娘2人を取締役から解任し、経営にかかわる役職を退かせると発表した。
趙氏は22日に発表した声明で、「大韓航空の会長として、そして一家の長として、娘たちの未熟な行動を恥ずかしく思う」「全ての韓国国民に謝罪する」と述べた。
娘2人のうち、姉のヘザー・チョー(趙顕娥=チョヒョナ)氏は、4年前に大韓航空の機内で、マカデミアナッツの出し方を巡って客室乗務員を責め立てる騒ぎを起こした。
一方、妹のエミリー・チョー(チョヒョンミン)氏は、先月、広告会社の幹部に対して暴言を吐き、顔面に水をぶちまけていたと報じられ、国民の怒りを買った。同氏は「愚かだった」として謝罪したが、労働組合は同氏の上級副社長辞任を要求し、処罰を求めていた。
ヘザー氏は2014年のナッツ事件を巡り、航空法違反の罪に問われて禁錮1年を言い渡され、5カ月間服役した。
大韓国空によると、ヘザー氏はナッツ事件を受けて取締役を辞任したが、最近になって、系列ホテルチェーンの社長に復帰していた。今回は、妹の不祥事によって復帰を阻まれた形になった。