米マクドナルド、従業員10人がセクハラ被害を申し立て
ニューヨーク(CNNMoney) 米マクドナルドの従業員や元従業員計10人が、職場でのセクハラ被害を申し立てている。ファストフードの店員らが最低賃金の引き上げを求めて設立した活動団体「Fight for $15」が22日に発表したところによると、この1週間でミシガン、フロリダ、ルイジアナなど7州の雇用機会均等委員会に計10人が被害を申し立てた。
ほとんどのセクハラが、マクドナルドの店舗で過去2年のうちに起きたケースだという。
イリノイ州シカゴのフランチャイズ店に勤める女性は、幹部にセクハラを受けて通報したところ、勤務時間を削られたと訴えている。同市内の別の店では、女性従業員が店長から性的に露骨な言葉をかけられたと報告したために解雇されたという。
ミズーリ州セントルイスの直営店では、15歳の従業員が毎週日曜日、2カ月にわたって年上の従業員からセクハラ発言を受け続けたとされる。
マクドナルドは22日、セクハラの訴えを「非常に深刻に」受け止めているとの声明を出した。
「Fight for $15」は弁護士の助言を希望するマクドナルド従業員に向けて、専用のホットラインを設置している。申し立ての費用は、米国でセクハラ撲滅を訴える「タイムズ・アップ」運動の支援基金が提供しているという。