カリフォルニア州のゴーストタウン、1億円で売り出し
(CNN) 米カリフォルニア州で、ゴーストタウンと化した19世紀の町が丸ごと売りに出されている。
売り出されているのはシエラネバダ山脈の南部に位置するセロゴルド(スペイン語で「豊かな丘」の意味)という町で、面積は約120ヘクタール。かつて銀鉱で栄え、今もホテルと教会、簡易宿泊施設などの建物が残る。
不動産会社によると、この土地を何十年にもわたって所有してきた一家が、そうした建物も含めて売りに出すことを決めたという。
特設サイトの「ghosttownforsale.com(ゴーストタウン売ります、の意味)」によると、希望価格は92万5000ドル(約1億円)。不動産会社によれば、引き合いは相当あるといい、テーマパークやマリフアナタウンを建設する構想も浮上している。
セロゴルドは1865年に銀が発見されたことから採掘業が盛んになり、一時はカリフォルニア州で最大の銀採掘量を誇ったこともある。同時に治安も悪化して、最盛期には毎週のように殺人事件が発生。まさに西部劇の舞台そのものだった。
しかし銀の価格下落や火災などの不幸な出来事が重なって銀の採掘はすたれ、やがて町は廃墟と化した。
町には今も22棟の建物が残り、観光で訪れることも可能だが、同地へ行き着くためには約12キロにわたって続く険しい未舗装道路を抜ける必要がある。