米カリフォルニア州の「ゴーストタウン」、1.6億円で売れた
(CNN) 米カリフォルニア州で19世紀の廃坑の町が丸ごと「ゴーストタウン」として売り出されていた物件について、140万ドル(約1億5800万円)で宿泊施設の経営者に売却する契約がこのほど成立した。
売り出されていたのはシエラネバダ山脈の南部に位置するセロゴルド(スペイン語で「豊かな丘」の意味)の町で、希望価格は92万5000ドルだった。
不動産業者によると、テキサス州でホステルを営むブレント・アンダーウッド氏に町を売却する契約が、13日の金曜日に成立した。
同物件には10件以上の引き合いがあったと不動産業者は明かし、「ほかにも申し出はあったが、アンダーウッド氏の計画は、この物件の保全と公共利用にとって有益だった」と話している。
町の面積は約120ヘクタール。かつて銀鉱で栄え、今も廃墟となったホテルや教会、簡易宿泊施設など22棟の建物が残る。
この町の歴史に興味を持ったというアンダーウッド氏は、ほかにはないような観光業を展開できる土地を全米で探していたといい、セロゴルドを紹介するCNNの記事を見て、「まさにこれだ」と思ったという。
現存する建物は改築して、宿泊客に長期滞在してもらえるようにする計画。19世紀の物件に無線LANを導入するなど「歴史的性格を維持しながら、多くの人にこの場所を楽しんでもらうためのアメニティーを提供する」とアンダーウッド氏。
音楽や舞台、食事、写真撮影なども楽しんでもらえるようにしたいと意気込みを語っている。