植物由来の「フライドチキン」、ケンタッキーが試験販売 米
ニューヨーク(CNN Business) 米ヤム・ブランズ傘下のケンタッキーフライドチキン(KFC)は今週から、植物由来のフライドチキンを米アトランタの店舗で試験的に販売する。
新興企業ビヨンド・ミートの代替肉を使った「ビヨンド・フライドチキン」は、アトランタのサントラスト公園に近いスマーナ店のみで販売する。
ビヨンド・ミートは植物を原料とするバーガーやひき肉、ソーセージなどの代替肉を手がける。全米展開するファストフード店がビヨンド・ミートの植物由来チキンを試験販売するのは初めて。
植物由来の代替肉は、環境に優しく健康的な食品に対する需要を受けて、世界各国のスーパーマーケットや飲食店で人気が高まっている。
代替肉をメニューに取り入れるファストフード店や軽食店は増加傾向にある。KFCによると、今回のビヨンド・フライドチキンの実験販売は1店舗限定で、短期間にとどめる方針。ただ、これまでに植物由来の代替肉を試した飲食店などは、その後販売を拡大している。
バーガーキングの植物由来バーガー「インポッシブル・ワッパー」は、ミズーリ州セントルイスでの小規模な実験を経て、全米で販売されるようになった。ダンキンもビヨンド・ミートのソーセージを採用している。
KFCのビヨンド・フライドチキンはナゲットと骨なしウィングの2種類があり、それぞれ6個または12個のセットで販売する。ウィングは1個当たり1ドル(約105円)、ナゲットは6個入りが6.49ドル、12個入りは8.49ドル。
KFCはビヨンド・フライドチキンについて、「あまりにおいしいので植物由来と判断するのは難しいはず」「『ケンタッキー・フライドチキンの味がする』と言ってもらえるだろう」とコメントしている。