トランプ米大統領、中国との貿易に関する「第1段階」の合意に署名

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米中両国が、貿易交渉の第一段階合意に署名し、米農産物の輸入増などの枠組みが盛り込まれた/Joe Raedle/Getty Images

米中両国が、貿易交渉の第一段階合意に署名し、米農産物の輸入増などの枠組みが盛り込まれた/Joe Raedle/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ大統領は15日、中国との貿易に関する「第1段階」の合意文書に署名した。中国側が、米国からの農産物の輸入を最初の1年で倍以上に増やすとした内容が盛り込まれている。

2年近く続いた米中間の貿易戦争は、特に米国の大豆生産農家に大きな打撃を与え、米国民の税金およそ280億ドル(約3兆円)が農家の救済のために費やされた。

貿易戦争の停止は、トランプ大統領が今年の大統領選挙を控えて中西部の農家の支持を固めるために不可欠だった。

ホワイトハウスでトランプ大統領は、「我々は共に過去の不正を正し、経済的正義と安全の未来をもたらす」と強調。「それほど遠くない未来に」自ら中国を訪問し、中国の貿易交渉責任者の訪米を促す意向を示した。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席はトランプ大統領に充てた書簡の中で、今回の合意は両国が対話を通じて食い違いを解決した証しだと指摘。この書簡は、ホワイトハウスで調印式に出席した中国の劉鶴(リウホー)副首相が読み上げた。

書簡の中で習主席は、今回の合意を「中国、米国、そして世界にとって良いこと」だと位置付け、今後もトランプ大統領と緊密な連係を保つと表明、米国が中国企業を公平に扱うことを望むとした。

合意に基づき、中国は米国からの農産物の輸入を最初の1年で125億ドル、2年目は195億ドル増やすと表明した。この額を、貿易戦争が始まる前の2017年に中国が輸入していた240億ドルに上乗せする。

一方、米国は中国製品1200億ドル分に対する関税率を15%から7.5%に引き下げる。こうした合意内容は調印から30日以内に発効する。

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