座席の倒し、後ろの客に「了解求めて」 デルタ航空CEO

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デルタ航空の機体/Daniel Slim/AFP/Getty Images

デルタ航空の機体/Daniel Slim/AFP/Getty Images

(CNN) 米デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は14日、機内の乗客が座席を後ろに倒す行動に触れ、最初に背後の乗客に了解を求めるのがエチケットとの考えを示した。

米CNBC放送との会見で述べた。米アメリカン航空の旅客機内で女性乗客が座席を傾かせ、後ろの乗客が報復行為として座席を再三前方に押し返し続けたことがソーシャルメディア上で論争になっていることに絡めて語った。

女性乗客はこの模様を撮影してツイッター上で公開してもいた。

バスティアン氏は、乗客は席を倒す権利があると主張。ただ、仮に背の高い人物が後ろに座っているのなら、礼儀正しい作法はまずこの人物の合意を得ることだろうと指摘した。

その上で自らの体験に触れ、CEOに就任後、座席を倒すべきでないと考えてきたとし一度も実行したことはないと強調。「自分の席に誰かが席を倒してきても注文を付けるようなことはしたことがない」とも続けた。

デルタ航空は昨年、保有するエアバス製A320型旅客機のエコノミークラス席の傾斜角度を4インチ(約10センチ)から2インチに削減。ファーストクラス席は5.5インチから3.5インチにした。

同航空の広報担当者は当時、顧客の個人的空間を守るためなどの措置と説明していた。

バスティアンCEOの今回の発言はニュースメディアがツイッター上で報じ、多数の反論などを招く結果ともなった。「自席を倒すために航空料金を支払っている。背後の乗客が断ったら大幅な料金値下げでもしたら?」などの書き込みがあった。

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