新型コロナ対策、ウォッカで消毒しないで 米製造業者が呼びかけ
(CNN) 米テキサス州を拠点に蒸留酒を製造するティトーズ・ハンドメイド・ウォッカは5日、感染が拡大する新型コロナウイルス対策として同社の製品を手指の消毒に使用するのはやめるよう呼びかけた。
ティトーズは公式ツイッターへの投稿で米疾病対策センター(CDC)の指針に言及。「CDCによれば、除菌用のハンドジェルは少なくとも60%のアルコールを含んでいなくてはならない」としたうえで、「ティトーズ・ハンドメイド・ウォッカのアルコール度数は40%なので、現在CDCが推奨する基準を満たさない」と説明した。
この投稿は、あるユーザーが同社のウォッカを手指の消毒に使ったと明かしたことに返答したもの。ティトーズは添付した声明で、きちんとした方法で手を洗うことが最良のウイルス対策になるとするCDCの見解も引用している。
除菌用ジェルは石けんと水が手近にない場合は重宝するが、市販の製品は現在十分出回っていない状況にある。かといって、インターネットの情報をもとに自家製の除菌用ジェルを作るのも、一般的にはあまりよい方法ではないと専門家は指摘している。
CDCは手洗いに関して、少なくとも20秒はしっかり洗った方がよいとアドバイスする。そのほか手で顔を触るのは避け、せきやくしゃみをするときには口を覆うべきだとも述べている。