銃のパニック買いが発生、新型ウイルス不安で 米

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カリフォルニア州カルバーシティーの銃販売店前に並ぶ人々/Ringo H.W. Chiu/AP

カリフォルニア州カルバーシティーの銃販売店前に並ぶ人々/Ringo H.W. Chiu/AP

ニューヨーク(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全米で銃と弾薬の売れ行きが急激に伸びている。

カリフォルニア州やオクラホマ州など各地で、銃の販売店前にできた長蛇の行列の写真がソーシャルメディアに投稿された。

弾薬の通販サイト「Ammo.com」ではこの3週間で、弾薬の販売が前例のない急激な伸びを記録した。同サイトの16日の業績発表によれば、サイトの閲覧件数は2月23日~3月15日にかけて77%増加。この期間の取引は、2月の最初の3週間に比べて222%伸び、収益は309%増となった。

カリフォルニア州カルバーシティーの銃販売店前に並ぶ人々/Ringo H.W. Chiu/AP
カリフォルニア州カルバーシティーの銃販売店前に並ぶ人々/Ringo H.W. Chiu/AP

同社広報は、コロナウイルスに対する不安が販売をかき立てていると述べ、「世界はこんな状態を経験したことがなかった。だからこの先どんなことになろうと、それが食料不足や政府の閉鎖、それ以上の悪い事態であったとしても、自分たちの備えを万全にしておきたいと考える」と指摘。「身の回りの全てが不確かな時は、弾薬を蓄えておくことが安心感につながる」と説明した。

銃業界に詳しいアナリストのロブ・サウスウィック氏はCNN Businessの取材に対し、ここ1~2週間の間に販売が急増していると指摘し、「9・11(米同時多発テロ)や87年の株価大暴落など、不安定期になるたびに火器の売れ行きが伸びる」と話す。

米国で合法的に銃を購入する際は、米連邦捜査局(FBI)の犯歴照会システムNICSを通じた身元確認が義務付けられている。NICSの最新統計によると、2月の身元確認申請件数は前年同月に比べて73%増加した。

銃弾薬の業界団体広報も、全米で銃の販売が増えていることを確認し、コロナウイルスに対する不安がパニック買いに火を付けたとの見方を示している。

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