3月の米小売売上高、8.7%減と最大の落ち込み 新型コロナで打撃

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新型コロナの影響で臨時休業をする店=3月18日、ニューヨーク市/Victor J. Blue/Getty Images

新型コロナの影響で臨時休業をする店=3月18日、ニューヨーク市/Victor J. Blue/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米国の3月の小売売上高は前月比8.7%減と国勢調査局に記録の残る1992年以降で最大の落ち込みを記録した。

全体でみると大きな落ち込みだが、一部では販売増を記録した。食料品店の売り上げは26.7%増加した。アマゾンなどネット販売を行っている無店舗販売も3.1%の増加だった。

衣料は50.5%減と大きく落ち込んだ。住宅家具は26.8%減、スポーツ用品店は23.3%減だった。

食料品やそのほかの「生活必需品」を販売する店以外、各企業は店舗の閉鎖や従業員の一時帰休などを実施している。消費者も自由裁量の買い物については支出を抑制している。こうしたことが合わさり、小売売上高は急減した。

オックスフォード・エコノミストの専門家は、より厳格なロックダウン(都市封鎖)措置と前代未聞のレイオフ(一時解雇)、消費意欲の落ち込みが組み合わさり、消費者支出に対してけた外れで多面的なショックが及んだと指摘した。

専門家によれば、新型コロナウイルスによって、パニック買いで恩恵を受けている大規模チェーンストアと、衣料チェーンなどの格差が拡大する可能性がある。

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