豪州、潮力発電の可能性探る エネルギーミックスの切り札になるか

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潮の流れを再生可能エネルギーとして活用する取り組みが豪州で進んでいる/mako energy

潮の流れを再生可能エネルギーとして活用する取り組みが豪州で進んでいる/mako energy

シドニー(CNN Business) オーストラリアといえばビーチやサーフィンで有名だが、海はサーファーの楽園であるだけではない。海がもたらす潮の流れは、再生可能エネルギーの源でもあるのだ。

今、オーストラリアの多くの企業が、潮流の可能性を生かしたビジネスを展開している。シドニーに拠点を置くマコエナジーもその1社だ。同社は、直径2~4メートルの水中タービンを製造している。流水の中で作動するタービン1基で最大20世帯の消費電力をまかなうのに十分な発電が可能だ。

マコエナジーのタービンは、流れの遅い水の中でも発電できる設計になっており、海だけでなく川や灌漑(かんがい)用水路でも使用可能だ。

では、この潮力発電は火力発電の代替手段となりうるか。

潮力エネルギーは、まだ生まれて間もないエネルギーだが、今後オーストラリアの化石燃料への依存度を下げるのに役立つ可能性がある。

オーストラリアの環境・エネルギー省によると、2018会計年度(2017年7月~18年6月)の同国の一次エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合はわずか6%で、さらに同会計年度の年間発電量に占める再生可能エネルギーの割合も17%だった。これは、同国に安くて豊富な石炭資源があることが一因だ。

しかし、オーストラリアにおける再生可能エネルギーの導入量は増加しており、同会計年度に風力発電は20%、太陽光発電は23%それぞれ増加した。

潮力発電については、まだいくつかの試験計画を通じて検討を開始したばかりだが、潮力発電には他の再生エネルギーにはない大きな利点がある。それは予測可能性だ。太陽は雲に隠れてしまうこともあるし、風は吹かないこともあるが、海は予測可能な潮流で動く。

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