米ボーイング、中国の活発な航空機需要を予測
ニューヨーク(CNN Business) 米ボーイング社は15日までに、中国に今後20年間で売却される新型旅客機などは8600機に達するとの見通しを示した。金額にして1兆4000億米ドル(約147兆円)相当とした。
この機数は1年前の予測より7%増えた。世界の他地域をしのぐ中国経済の回復ぶりが主な要因とした。
ボーイングは1カ月前、今後10年間における世界規模の航空機需要を下方修正し、1万8530機と予想。昨年の予測より11%減となっていた。今後20年間の見通しでは4万3000機とし、2%減としていた。
中国の航空市場については、乗客輸送数が世界の他地域をはるかに上回るペースで拡大すると見ている。今後20年間は年率換算で5.5%の成長率を想定。世界全体の平均成長率は4%となっている。
同社の中国市場担当幹部は、新型コロナウイルスの流行で世界の全ての旅客機市場は大きな打撃を受けたが、中国の根本的な成長の推進力は強靱(きょうじん)で活発であると指摘。中国政府による輸送網の基盤整備への継続的な投資や航空輸送数を成長させる巨大な人口などに触れた。
ボーイングは定期的に世界の各地域における航空機需要の見通しを発表している。