米国でコンドームの売り上げ急増、人々が再びセックスに意欲
ニューヨーク(CNN Business) 新型コロナウイルス禍で人々が家に閉じこもり、性生活を控える中、コンドームの売り上げは伸び悩んでいた。だが、ここにきてワクチンを接種する米国人が増え、コロナ対策の行動制限も緩和されつつあり、コンドームメーカーが売り上げ増に苦慮する状況ではなくなっている。
市場調査会社IRIによると、米国での男性用コンドームの売り上げは4月18日までの4週間で、前年同期比23.4%増の3700万ドル(約40億円)に上った。
2020年通年では、コンドームの売り上げは4.4%減に落ち込んでいたという。
英日用品大手レキットベンキーザーは4月28日、同社の手掛ける「デュレックス」ブランドのコンドームについて、直近四半期の売り上げが前年同期比で2桁の伸びをみせたと明らかにした。
同社はデュレックスに関する具体的な数字を公表していないものの、最近の売り上げ増の要因はソーシャル・ディスタンシング規則の緩和にあるとの見方を示している。
ラックスマン・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)は同日、アナリストに対し、社会的制限が緩和されている市場ではデュレックスの販売に改善が見られると指摘した。
ウォルグリーンやCVSといった米ドラッグストア大手でも最近、1年前に比べ店舗でのコンドームの売り上げが伸びている。CVSの広報担当はメールで「大幅な」売上増があると述べたものの、データは示さなかった。
IRIのデータによると、コンドームの売り上げはコロナ禍の前から伸び悩んでいて、2017年は2.4%減、18年は3.4%減となっていた。ただし19年は1.2%増に転じていた。