中国、CPTPPに参加申請 トランプ政権が脱退した巨大貿易協定
ニューデリー(CNN Business) 中国商務省は18日までに、「包括的および先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)」への参加を申請した。世界2位の経済力を持つ同国が、アジア太平洋地域での関係強化に乗り出した形だ。
商務省が16日の声明で明らかにした。
CPTPPは11カ国からなる自由貿易協定で、2018年12月に発効した。メキシコ、オーストラリア、カナダ、シンガポールなどが加盟している。米国はトランプ前政権時代の17年、前身の「環太平洋経済連携協定(TPP)」から脱退した。
トランプ氏の前任のオバマ元大統領は、中国の影響力への対抗措置としてTPPを重視していた。トランプ氏の脱退後、中国は直ちに同協定への加盟に向けて動き出した。
中国外務省の報道官は17日の会見で、CPTPPへの参加について、「アジア太平洋地域の経済統合推進に寄与するほか、パンデミック(世界的大流行)後の景気回復や貿易、投資の拡大にも追い風になる」と強調した。