米FRB、2018年以来の利上げ
ニューヨーク(CNN Business) 米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、政策金利の誘導目標を0.25~0.50%に引き上げると発表した。政策金利の引き上げは2018年以来となる。
連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間にわたって開催され、利上げ発表の可能性は高いとみられていた。
FRBのパウエル議長は記者団に対し、「我々は経済が非常に力強いと感じており、より厳しい金融政策に耐えることができるだろう」と述べた。
パウエル議長は過去数カ月間、繰り返し、利上げの可能性を示唆していた。パウエル議長は今月、議員らに対し、0.25%の利上げを支持する考えを明らかにしていた。
FRBによる利上げは18年12月以来。新型コロナウイルスの流行を受けて20年3月に導入したゼロ金利政策が終わることになる。
多くの米国人にとって過去1年間で物価は上昇し、FRBが長期目標とする2%を上回っている。FRBの使命は物価の安定と雇用の最大化だ。
しかし、新型コロナウイルスが流行するなか、高い需要やサプライチェーン(供給網)の混乱、エネルギー価格の高騰を受けて物価は上昇した。
今年2月は消費者物価指数(CPI)は7.9%の上昇、生産者物価指数(PPI)は10%の上昇だった。
FRBは今後、政策金利を段階的に引き上げる。23年には金利2.8%となる見通し。