原油価格が2カ月ぶり高値、欧州のロシア産禁輸でさらに上昇の懸念

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石油を輸送車から移す運転手=24日、米ソルトレークシティー/George Frey/Getty Images

石油を輸送車から移す運転手=24日、米ソルトレークシティー/George Frey/Getty Images

(CNN) 原油価格の国際指標であるブレント原油価格は26日、3月下旬以来の高値となった。ガソリンスタンドで給油するドライバーにさらなる打撃を与えることになりそうだ。

直近の取引では2.8%上昇して1バレル117.25ドル(約1万4900円)となった。日中には3月28日以来の高値となる1バレル117.39ドルを記録した。

投資家は、欧州当局がロシア産石油の輸入の段階的停止で合意に達しようとしていることに神経をとがらせている。

データ・分析会社ケプラーで米州を担当する主席石油アナリスト、マット・スミス氏は「石油価格は上昇を続けており、ロシア産石油の禁輸が実施された場合、価格上昇が続かないとは考えにくい」と述べた。

それでも石油価格はロシアによるウクライナ侵攻後の最初のショックで3月に記録したピークを大幅に下回っている。ブレント原油価格は3月上旬に1バレル139.13ドルを記録し、米国の石油価格は1バレル130.50ドルとなった。

「パニックによる価格高騰ではなく、整然と上昇している」とスミス氏は指摘した。

一方ガソリン価格は過去最高水準にある。横ばいになり始めているものの、米自動車協会によるとレギュラーガソリン価格の全米平均は26日に上昇し、1ガロン4.60ドルと新たな高値を記録した。この価格は、ロシアがウクライナに侵攻する前日よりも30%高い。

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