ウクライナ軍、ロシア軍がドネツク州の村奪取と認める 補給路の近く
(CNN) ウクライナ軍は26日、ロシア軍がドネツク州でさらに前進し、要衝の町バフムトから約16キロに位置する地区を奪取したと認めた。
ウクライナ軍参謀本部によると、ロシアのいくつかの前進の試みは阻止されたものの、「ポクロフスキーとクリノベの方面では敵が部分的な成功を収め、ミドナ・ルダ村を奪取した」という。
ミドナ・ルダ村はここ1週間激しい砲撃にさらされているバフムトの南東約16キロに位置する。バフムトは前線のウクライナ部隊への主要な補給線上にあり、ロシア軍がさらに前進すれば補給路が断たれる可能性もある。
参謀本部は「ドネツク方面では敵が我が軍への砲撃やミサイル攻撃、監視を実施し、航空支援を増やしている」としている。
参謀本部はまた、ドネツク州境に向かい西に進撃するロシアの他の試みは撃退されたと指摘した。
ウクライナ軍によると、北からドネツクに向かうロシアの進軍は依然として阻止されている。この地域の前線はここ数週間で変わっておらず、参謀本部は「敵は火砲の支援を受けてボホロジクネ村の方面に攻勢をかけたものの成功せず、以前の陣地に退却した」と指摘した。
そのさらに東では、ウクライナ軍がセベロドネツク周辺での防御陣地を維持しているものの、ロシア軍が「一定の成功」を収め、わずかに前進したという。
ウクライナのアレストビッチ大統領顧問は「未確認の報告」として、ドネツク州の町リマンがロシア軍によって陥落したと説明。同町奪取は「作戦を正しく組織する優秀な指揮官がまだ残っていることを示す。今回の作戦はロシア軍の作戦統制と戦術スキルの水準向上を示すものだ」と珍しく認めた。