英政府、炭鉱の新規開坑計画を30年ぶりに承認

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現地で炭鉱の開坑計画に反対の声を上げる人々/Owen Humphreys/PA Images/Getty Images

現地で炭鉱の開坑計画に反対の声を上げる人々/Owen Humphreys/PA Images/Getty Images

同様の批判は科学者や環境保護主義者らからも出ている。

政府は当初この計画を承認したものの、度重なる抗議を受けて決定を保留していた。抗議の中には10代の活動家2人による10日間のハンガーストライキも含まれる。

スコットランドのグラスゴーでCOP26が開催された昨年は、計画の拒絶を求める圧力が強まっていた。

その後政府と地元当局、一般市民が長い議論を重ね、今回の決定に至った。

ホワイトヘーブン炭鉱は2049年まで操業予定。英国は50年に期限を設定して温室効果ガスのネットゼロを実現するとしているが、国際エネルギー機関によれば世界が同年までにネットゼロを達成しようとするなら化石燃料インフラへの新規投資を直ちに打ち切る必要があるという。

最新の気候科学は、産業革命前からの気温上昇を1.5度以内に抑えるには50年までのネットゼロ達成が必須としている。この基準を超えて気温が上昇すれば、世界が直面する気候危機の影響は是正に数千年を要するか、もしくは完全に不可逆的なものになるとみられる。

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