水素燃料電池を搭載する航空機、エアバスが計画発表

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水素を動力とする燃料電池エンジンを搭載した「エアバスZEROe」のコンセプト図/Airbus SAS 2022

水素を動力とする燃料電池エンジンを搭載した「エアバスZEROe」のコンセプト図/Airbus SAS 2022

(CNN) 欧州航空機大手エアバスはこのほど、水素を動力とする燃料電池エンジンを開発中だと発表した。史上最大の旅客機に搭載して試験を行う計画だ。

エアバスは先月30日のイベントで、A380「スーパージャンボ」の改造機の主翼と尾翼の間にこのエンジンを搭載すると明らかにした。二酸化炭素(CO2)を出さないゼロエミッション機を2035年までに導入する「エアバスZEROe」イニシアチブの一環として、26年に試験飛行を実施する見通し。

エアバスでZEROeの実証機と試験を統括するマシアス・アンドリアミセナ氏は、「A380は空力的に非常に安定した航空機だ。このため、胴体後部に短い支柱でポッドを取り付けても大した問題にはならない」と説明した。

エアバスは以前、液体水素燃料と燃焼エンジンを使用する航空機の概念設計を公開していたが、ゼロエミッション航空機担当副社長のグレン・ルウェリン氏は、より小型の民間機であれば燃料電池のみで十分な動力を得られる可能性があると示唆する。

開発中のエンジンは燃料電池を使って水素を電気に変換し、この電気でプロペラを駆動するというもの。「もし技術的な目標が達成されれば、燃料電池エンジンで航続距離約1850キロの100人乗り航空機を動かせるかもしれない」とルウェリン氏は期待を寄せる。

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