米モルガン・スタンレー、3000人の追加削減へ
(CNN) 米金融大手モルガン・スタンレーが今四半期中に、3000人前後の人員削減を計画していることが分かった。
米ブルームバーグ通信が最初に報じ、事情に詳しい関係者がCNNに語った。
モルガン・スタンレーの人員削減は昨年末に続く第2弾。
同関係者は削減の背景として、厳しい市場環境を挙げた。投資銀行は最近、連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ抑制策や相次ぐ銀行破綻(はたん)の影響で仲介業務が振るわず、打撃を受けている。
ファイナンシャル・アドバイザーを含む資産運用部門を除いた全社が削減対象になる。昨年末の時点で、従業員数は8万2500人だった。
先月発表の決算では、投資銀行業務の収益が前年同期比24%減に落ち込んでいた。企業のM&A(合併・買収)や新規株式公開(IPO)、資金調達などの案件が減ったことが響いた。